02/25 aiueo 01/01 かがみ 01/01 ゼルプスト殿下 01/01 かがみ 01/01 ゼルプスト殿下 05/10 かがみ
各所でハロウィンのイヴェントが盛り上がっているようですが、下の写真は会 社の Y さんが全部ご自分で準備して下さった、ハロウィンの飾りです。もち ろん全部手作りです。いいですねえ。会社が和やかになります。もちろん仕事 は大事なのですが、何といっても毎日長時間過ごすところ。良い雰囲気を作る ことはとても大切だと思います。ありがとうございます>Yさん。
ところでお供え物(違うか?)のお菓子ですが、いつものことなのですが、無性 に食べたくなってきました。そこで Y さんの隣の席の S さんに「食べたら怒 られるかな?」と聞いたところ、「少しカンパすれば良いのでは」ということ で、目のところから百円入れて、三つ程頂戴したのです。後で Y さんに報告 したところ、「お菓子はまだ残っているので、ご自由にお食べください。」と のことでしたが、お賽銭(これも違う!)を入れないで盗み食いをすると、夜中 にかぼちゃんさまが宙を舞いそうな気がして、少々怖かったのでした(笑)。
コメント_はやし [こちらでもさすが「本場」だけあって、色んなところでかぼちゃを見かけます。現地時間...]
_かがみ [実はハロウィンのことは良く知らなかったのですが、日本で言えば、お盆のようなものな...]
_はやし [こっちの人の話だと、どうやら収穫祭のようなものが起源らしいですが、現在は、ほとん...]
_かがみ [宙に舞うとこを見ちゃったりすると、私の場合、「一般拡大宇宙における反重力理論」と...]
_Joe [昔(20年位前)までは、日本ではハロウィンのことを「収穫祭」、春のイースターは「...]
_かがみ [Joeさん、こんにちは。いつも色々教えて頂き、ありがとうございます。こちらの方の...]
_Joe [だって、イースターはキリストの死後復活を祝うのだけど、ハロウィンは収穫を祝うだけ...]
_かがみ [そりゃそうなのですが、私は全部「お祭り」にしか見えないのですよ(笑)。]
_はやし [カソリックではハロウィンを「重視していない」どころか、一時は禁止していたはずです...]
_かがみ [あれっ、そうなんですか。もう一度家内に確認してみます。確かトマスアクィナスの研究...]
_はやし [え、アクィナスの研究をしてたんですか!? それは何だかものすごい。じつはぼくも一...]
_かがみ [研究と書いてしまいましたが、大学レヴェルです。そうは言うものの、やはり色々と詳し...]
第二巻が発売になったようです。さっそく注文しました。
東京大学出版会 amazon.co.jp個人的にモデル理論ブームなので、とても良いタイミングなのです。
(関連項目) ゲーデルと20世紀の論理学第一巻 (追記) Amazon で注文した直後に在庫切れに。人気があるのか在庫が極めて少 ないのか。微妙です。
コメント_はやし [うにゃあ、読みたいけど(お手軽な)入手手段がない!つわけで、目次から元ネタを想像...]
_かがみ [確かに米国だと日本の新刊書の入手は面倒そうですねえ。今週中に届くと思うのですが、...]
_はやし [Philosophically inclinedのぼくとしては野本さんのパートが...]
_かがみ [ご存じの通り哲学はもちろん、モデル理論の方も全く素人、といいますか、一般の水準以...]
昨日と今日は会社で仕事してます。といいますか、私って根本的に人様が作成 したプログラムの修正が苦手なのでは、と思うこのごろなのです
コメント_Joe [他人様が作成したプログラムの修正が苦手なのは、みんな同じだとおもいます(^^;。...]
_Y.Kumagai [得意な人って居るのでしょうかねぇ(笑) あまりにも酷い場合は修正せずに作り直すこ...]
_かがみ [皆さん苦労されてるのですねえ(笑)。作り直しの件ですが、さすがに最初からというの...]
仕事の方は昨日から今日の分に関して一段落したので、気分直しに自明な事実 をいくつか記載します。前回の ゲーデルの完全性定理 で証明した事実は次の通りでした。
理論が無矛盾ならばモデルを持つ。この逆、即ち
理論がモデルを持てば無矛盾である。はモデルの定義によりほとんど自明に成立します。 さらに次の事実が成立します。
理論 の任意のモデルで充足可能な論理式 は から証明可能である。実際、もし が から証明可能でない場合 は無矛盾。従って はモデルを持ちますが、これは仮定に反します。 矛盾を導く証明は有限個の公理から得られるので、コンパクト定理と呼ばれる 次の事実も成立します。
理論 の任意の有限部分集合がモデルを持てば もモデルを持つ。また完全性定理の証明により、可算個の非論理記号からなる言語に属する理論 は、無矛盾ならば可算モデルを持つことが分かります。さらに完全性定理の証 明における「追加する定数」を事前に非可算個作ることにより、任意の濃度の モデルを持つことも証明出来ます。これがスコーレムの定理です。
ところで、強制法の根拠付けで重要な集合論の可算モデルの存在の仮定は、ゲー
デルの完全性定理と不完全性定理により ZFC 内で証明不可能です。この場合、
「集合論の有限個の公理」を満たすモデルの存在は ZFC から証明可能である
事実を用いるのですが、これは一見コンパクト定理に反するような気がします。
実際には、「個別の具体的に与えられた有限個の公理を満たすモデル」の存在
が ZFC から証明可能なわけであり、「任意の有限個の公理を満たすモデル(群)
の存在」が ZFC から「一気」には証明できないという事情により、コンパク
ト定理と矛盾しないわけです。← 自分で考えたので間違いかも。
(関連項目) 2006年10月2日 ゲーデルの完全性定理 2006年10月14日 弱コンパクト基数(二回目)無限論理との関連
コメント_Fu [こんにちは、Fu です。数学お休み期間中のところ、わざわざ説明ありがとうございま...]
_かがみ [Fu さん、こんにちは。私だけなのかも知れませんが、モデル理論というのは、良くわ...]
_くるる [ZFCからZFCの有限個の公理の無矛盾性が出ることがコンパクト性定理に反しないの...]
_かがみ [くるるさん、コメントありがとうございます。実は完全性定理がらみの簡単な事実を列挙...]
今晩は会社に泊まりです。余分に働くというより、夜の方がはかどるからとい う理由です。ただし土日も出勤の予定。少々せっぱつまってきたかな(^^。
コメント
今まで二回スパムコメントが入りました。今後増えそうな予感もするので、
2バイト文字を含まない内容はスパムと見なすというルールを追加しました。さらにそのむねコメント記入ページに記載しま した。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願い致します。文字を数値に変換し、 0x80 とビット積をとるなんて面倒、と思って今まで実装しませんでしたが、 実はとても簡単なことが分かったので(^^。
if ($body =~ /[\xA1-\xFE][\xA1-\xFE]/) { 受理 }
(追記) 夜中にうまいこと六つ捕捉。これはらくちんで良いです。
コメント
新品が届いていました。壊れたのとの交換はご家族さまにお願いしといたので、 昨日と今日は古いしらたまちゃんを使っていたのです。古いのに戻した当初は、 無意識にくるくるのところをまわそうとしたりして、少々使いにくかったので すが、やっとこ慣れてきたところで、くるくる復活です。
新品を触ってみて感じたのですが、くるくるの部分を回した感触が非常にスムー ズなのです。今まで使っていたのはかなりごろごろした感じでしたから。ごろ ごろ感が個体の不調によるものならば良いのですが、ある程度使用した結果に よる劣化だとすると、同様な事態が何度でも発生しそうで少々やなのです。
(関連項目) 新しらたまちゃん壊れる
コメント
「プログラムは完成したが、書き込む余白が尽きてしまった」ってお客さんに言ったら怒られるよな(笑)。
コメント
くるくるの下向きが動かなくなってしまったのです。一月程前から下向きの動 きがいまいちになる場合があったのですが、本日、全く動作しなくなってしま いました。 こういう機構らしいので 、くるくる部分が不調に陥りそうなのは良くわかるのですが、普通のころころ マウスみたいに、分解してお掃除できないのが難点です。こりゃ修理に出すし かなさそうですが、実は届いたときの保証書が現在行方不明というダブルパン チ。まいったな。
さらに、上の状態でうかつにもコントロールキーを押しながらくるくるを触り、 画面を拡大してしまい、元に戻せなくなり一度リブートしたのは不覚の極みと 言うべきです。
くるくるがついてて中途半端な動きしか出来ないなら、元のしらたまちゃんの 方が使いやすいので、そちらに戻そうかと現在思案中です。
(後記) アップルのサポートセンターに連絡したところ、なんと新品と交換と のこと。素晴らしい(^^。
(関連項目) 新しらたまちゃん
コメント_たかたに [あれま、そんなに早く壊れるものなのですか。私のような善良ユーザー(?)の元では長...]
_かがみ [なんか一月くらい前からたまに動きが悪くなることがあったのですが、数分で復活してい...]
上の方で勝手にリンクさせて頂いている、redcat_math さんのところで、現 在「圏論への誘い」というシリーズが進行中です。無知というのは恐ろしいも ので、私の質問は リンク先 の通り。要するに(可換)環と環準同型からなる圏で全単射が必ずしも同型射に ならない例がわかないということ。答えを教えて頂けば明らかなのですが、集 合論的な「全射(上への関数)」のイメージが強く、とにかくわからなかったの です。
ちょっと考えてみたのですが、可換環 の素イデアル から局所環 を作ると、 は局所化したアフィン多様体からの埋め込みみたいなのになるので(細かいこ と忘れた)、 が「全射」になるのはとても自然なのです。こんな簡単なことで喜んでてはい けないのですが、この考えが圏論での全射という概念から自然に導出されるの はとても素敵だなと思いました。
コメント_Stromdorf [圏論ですか。私も一時期凝ったことがあるのですが、集合の圏において、圏論的意味の「...]
_かがみ [Stromdorf さん、こんばんは。圏論の方は、さすがに常識的なことは知らなけ...]
まっとうな仕事をしている会社の売り上げとか利益の実績は、左のグラフのご とく、まあ年ごとに良かったり悪かったり、平均すればぎりぎり食べてゆける かな、という場合が多いと思います。ところが、こちらも多くの会社で良く見 られる風景かと思いますが、会社の偉い人が発表する、年度当初の中長期業績 予測(努力目標?)は、右のグラフのごとく、あたかも指数関数のように増大す るのです。さすが経営者です。考えが大きいと言いますか何と言いますか。
この予測通り売り上げや利益が伸びれば、十年後にはマイクロソフト並、二十 年後には世界中の資産が会社のものになるのでは、といつも思うのですが、せっ かく偉い人が熱弁を奮い一生懸命発表しているとき、余計なつっこみを入れな いのが大人の態度というものです。
実績 | 予測 |
今日、本当の理由が分かりました。
やはり偉い人は考えるスケールの大きさが違います。私の考えなどはるかに超 越した理由があったのです。直線的思考ではなく平面思考。さすが経営者です。 上のグラフを実数の世界で眺めていては全く経営の本質が見えない訳で、本来、 複素数の世界で考える必要があったのです。その意味で、オイラーこそが近代 経営学の元祖であると言うべきでしょう。正弦関数と指数関数なんて複素数の世界で考えれば同じようなものじゃあない ですか(笑)。これぞ経営の本質です。いやはや、虚数の世界までも考えるとは、 ほんと、経営というものは奥が深いものです。勉強になります。
それにしても上の経営理論が正しいとすれば、私の月給も大幅に増加している はずです。ところが、現在のところ、特にそのような兆候は見られません。 「どうしてなのだろう?やはり経営理論が間違えているのか。」と騒いでたら、 S 部長いわく。
かがみさん。ほんとは虚数のお札で月給出てるんですよ(笑)。虚数ですか。大量の虚数お札。もしかして毎月 1000000000 i 円とか。 使えないじゃん(笑)。てゆうかそれって偽札なのでは?
コメント
先日 スパムコメントが入ったという記事 を書きましたが、幸いにしてその後は来ていません。ところで、コメントを PHS にメール送信するところまでは実装したのですが、これが誠に失礼ながら、 短文の場合、ほとんどメールのスパムフィルターに捕捉されてしまうのです。 いやはやほんとに失礼。メールの転送自体は、From: を見て、スパム判定によ らず行っているので実害ないですが。
メールと違い、コメントの場合、話し言葉風になる場合が多いので、どうして もスパムっぽく判定されてしまうようです。というわけでスパムコメントを bsfilter で捕捉する方式は却下です。うーむ、問題を先送りする性格なので、 今のところ真面目なブロック方法は考えてないのですが、全部英語だったらス パムと見なす、あたりが安易ですが効果が高いのでしょうか?
コメント_はやし [2バイト文字が入っていない投稿ははじくというのは、ぼくが管理を手伝っている掲示板...]
_たかたに [簡単・・・とは言いがたいですが最も効果があるのが『検閲』ですね。ブラウザのキャッ...]
_かがみ [はやしさん。ありがとうございます。やはり効果ありですか。今のところ一回だけですが...]
_かがみ [たかたにさん、どうもありがとうございます。確かに事前にチェックしてしまうのが一番...]
くるるさんのところに 「猫でもわかる集合論」なる検索がきたそうな。まことに失礼ながら、つまら ない突っ込みを書いた後、 「猿でも分かる集合論」を調べたら 、おうちが第九位。まずいじゃん(笑)。
コメント_はやし [つうか、ぼくんとこが三位なんですけど!]
_かがみ [あれっ、ほんとだ!全く気がつきませんでした(嘘)。大丈夫です。今日の記事が捕捉さ...]
_かがみ(猿) [ほらっ、一番くじげっと。はやしさんとこは四位降格です。]
_はやし [あ、ほんとだ!それはそれで、なぜだか悔しいやら、「とはいえ四位か……」やら、複雑...]
今日は恒例の鴨の日でした。
N さんの天ぷらそば | S さんの鴨汁 |
H さんと私の鴨南蛮 |
コメント_S [今回でごたびだったんですね(^^)このままなんたびまでも続けましょうね〜☆Nさん...]
_H [かものお肉って、鶏肉と全然違いますねー。カモ南蛮ってカモとネギが入ってて、まさに...]
_かがみ [おいしかったですね。そういえばもう五回目なのですねえ。私もたまには鴨南蛮以外のを...]
_N [前回、隣のテーブルでサクサクと「秋の天ぷらそば」を食べている方をみておいしそうだ...]
_かがみ [こんにちは。鴨を食べなくては、なんて言いましたっけ(笑)。というか天ぷらがとても...]
ついに来ちゃいましたよ!スパムコメント。いやはや、おうちみたいなローカ
ルページには縁のないものかと思っていたのですが、来ちゃうもんなんですね
え。
内容はおくすり系で、見事な連係プレイです。
たかたにさんとこ
と違って、お名前、内容、ID 入りなので見事に受理してしまいました。
2.37.232.72.reverse.layeredtech.com - - [17/Oct/2006:02:52:38 +0900] \ "GET /kagami/diary/0000/bbs/kuttukibbs.cgi?id=20061012-2 HTTP/1.1" ... 2.37.232.72.reverse.layeredtech.com - - [17/Oct/2006:02:52:39 +0900] \ "GET /kagami/diary/0000/bbs/kuttukibbs.cgi?id=20061012-2 HTTP/1.1" ... 203.146.247.79 - - [17/Oct/2006:02:52:54 +0900] \ "POST /kagami/diary/0000/bbs/kuttukibbs.cgi HTTP/1.1" ... 200.223.97.154 - - [17/Oct/2006:02:52:55 +0900] "POST /kagami/diary/0000/bbs/kuttukibbs.cgi HTTP/1.0" ... 168.167.253.97 - - [17/Oct/2006:02:53:08 +0900] \ "POST /kagami/diary/0000/bbs/kuttukibbs.cgi HTTP/1.1" ... tdev223-98.codetel.net.do - - [17/Oct/2006:02:53:15 +0900] \ "POST /kagami/diary/0000/bbs/kuttukibbs.cgi HTTP/1.1" ...
まずは偵察隊が二つ来て GET。その後、すべて異なるアドレスの実行部隊が、 四発連続同じ内容を POST です。こんな時間に POST されても即座には削除し ようがありません。そもそも PHS への転送とかも行っていませんし。内容は おくすりのリンク先の羅列なのですが、こういうのってしょっちゅう場所を変 えるでしょうから、何か連絡用なのでしょうか。その割には、その後、不審な GET はなかったですが。
いずれにしてもおうちもそろそろ対処法を考える必要がありそうです。面倒で すなあ。構想としては、POST 時の PHS への転送と、内容を bsfilter に食べ させてスパム判定を行うあたりなのですが、使わせて頂いてる「くっつきBBS」 が Perl で書かれていて、ちっとも分からないのが難点なのです。
てゆうか、メール転送した内容が、今度はメールのスパムフィルターではねら れ、スパム箱に入ったら大笑いです。
(追記) とりあえずメール送信機能を追加。
なんか EUC のまんまで JIS にならない。面倒なので------------------------------------------------------------------- require "mimew.pl"; require "jcode.pl"; ... sub mailsend { my $sendmail = '/usr/sbin/sendmail'; # 宛先アドレス my $mailto = "kagami\@evariste.jp"; # 送信元アドレス(somename はスパムフルター迂回用) my $mailfrom = "somename\@evariste.jp"; my $subject = "くっつきBBS"; my $name=$_[0]; my $mailbody=$_[1]; &jcode'convert(*name,'jis'); &jcode'convert(*mailbody,'jis'); $subject = mimeencode($subject); open(MAIL,"| $sendmail -t"); print MAIL "To: $mailto\n"; print MAIL "From: $mailfrom\n"; print MAIL "Subject: $subject\n"; print MAIL "\n"; print MAIL "($name)\n"; print MAIL "\n"; print MAIL "$mailbody\n"; close(MAIL); } -------------------------------------------------------------------
に変更。my $sendmail = '/usr/local/bin/nkf -j -m0 | /usr/sbin/sendmail';
コメント
今日は山梨県へ日帰り出張です。
コメント_ニカポ [出張お疲れさまです。富士急行線はちとのろいですが、全体に素朴な感じが私は好きです...]
_かがみ [ニカポさんこんにちは。どうもお久しぶりです。禾生は乗り継ぎが悪いと、自宅から四時...]
今月は数学関連の記事ばかりになってしまいました。同じような記事が続き、 興味がない方とってつまんないのは良くわかるのですが、こういうのって周期 があるのと、私の日記ということでごかんべんのほどを。
ところで、来週から三週間くらい、仕事の方がまた佳境となるので、数学関連 の記事は余り書けないと思います。昨日のが少々中途半端なので、それを書き 足すのと、完全性定理に対していくつかコメントを書きたいとは思っていますが。
弱コンパクト基数に関しては、大分長くなってきたので、「拡張の性質」と今 まで断片的に書いてきた、可測基数の下に大量の弱コンパクト基数が存在する ことをまとめて、ひとまず終了としたいと考えています。次のお題としては、 記述不可能性の方に走るか、強制の反復に走るか、現在考慮中です。どちらが 良いのでしょうかねえ?
というかさすがにやや数学疲れの状態なのです。熱中してるときは余り感じな いのですが、一段落したときにかなり消耗しているという状況です。それなら、 別に義務で勉強しているのではないので、やめちゃうとか、少し休めばとも思 うのですが、そうするとすべてを失うのではないかという、根拠のない強迫観 念があるのです。もしかしてこれってかなりまずい状況なのかも知れません。 やめてしまうということは絶対にあり得ないのですが、ここは思い切って一月 くらい封印しようかな>数学。
よしっ、決めた!内部的には封印しないとしても、日記に書くという行為が、 特に体力を消耗するので、数学のまとまった話や写経は一月封印。気楽に数学 本を読んでいる分にはそれほど疲れないので、しばらく新しい構想を求めて充電です。
コメント_くるる [私見ではありますが、弱コンパクト性と$\\Pi^1_1$-記述不可能性が同値にな...]
_かがみ [記述不可能性に関する直感が今のところ全然ないので、弱コンパクト性との関連等まった...]
本日は、無限個の「または」「かつ」さらに、無限個の変数に対する束縛を許 す言語を考え、そのコンパクト性と弱コンパクト基数との関連について記載し ます。 を無限基数とします。通常の一回述語論理の言語を拡張した、 次の性質を持つ言語を、 に属する、または であると言います。(2) は拡張ではありませんが念のために。
(1) 高々 個の定数記号、変数記号を持つ。$\forall$,$\exists$の場合、下ではなく横にインデックスを書くのが普通ですが、うま く出ないのです。かっこわる。通常の言語は です。 に属する言語の構造が与えられた時、対象式、論理式の解釈は「文字通り」行 うこととします。論理式の集合の充足可能性についても同様とします。
(2) 通常の言語と同様、有限個の引数をもつ関数記号、述語記号を有限個持てる。
(3) 任意の と論理式の集合 に対し と も論理式。
(4) 任意の と高々 個の自由変数を持つ論理式 に対しその束縛 と も論理式。
弱コンパクト基数は、「無限論理の弱コンパクト性」に関する性質で特徴づけ られます。
(定義 論理の弱コンパクト性)
に属する言語 が弱コンパクトの性質を持つ、とは次の事実が成立すること。(定理 弱コンパクト基数と論理の弱コンパクト性)を である の閉論理式からなる集合とする。 の任意の部分集合 に対し、 を満たすものがモデルを持つと仮定する。このとき もモデルを持つ。
(1) を弱コンパクト基数とすると、任意の に属する言語は弱コンパクトの性質をもつ。(1) の証明は完全性定理と類似の方法で行われます。 を弱コンパクト基数とし、 を に属する言語、 を の閉論理式の集合で とします。まず次の手順により、完全性定理の証明と同様に、 に「存在記号による束縛を具体化する」定数を導入します。(2) 逆に を到達不可能基数とする。 に属する任意の言語が弱コンパクトの性質を持つとき、 は弱コンパクト基数。
とする。このとき の正則性により が成立し、さらに の各論理式 に対し に現れない定数記号 が存在することが分かります。今、 を のこととし、完全性定理の証明と同様に に論理式群 を追加した拡張を とします。ここで は の論理式全体を動くこととします。さて を の閉論理式からなる集合とし、 さらに任意の に対し ならばモデルを持つと仮定します。このとき定数記号追加の方法により、 も同様の性質を持つことは容易に分かります。従って、以降 として議論を行います。
の各論理式 に対し新しい定数記号 を追加した言語を としする。以下同様に を作り、 とする。
を の閉論理式全体の列挙とします。 をとすると、仮定により は にモデル を持ちます。このようなモデルに対し、 上の真理値関数 即ち を考えることが可能です。このような 「全体」からなる木 を考えるのです。正確には次のように定義します。 は次の条件を満たす 全体の集合。
(a) は から への関数。このとき であることと が強極限であることにより、 が成立します。ところが は弱コンパクトなので、木の性質を持ちます。従って、枝(maximal chain) が存在し を満たします。ここで とおきます。 が極大な鎖であることにより は次の性質を持ちます。
(b) の でのモデル が存在して
(c) に対しここで を の定数記号全体からなる集合とし に対し同値関係 を考え とします。以下は完全性定理の証明と同様で、例えば 変数の述語記号 に対し、解釈 を行うことにより、 のモデル を構成することが可能で、さらに が成立します。ところで は明らかなので は のモデルにもなり証明完了です。逆の証明は長くなってきたのでこんど追加し ます。
(d)
(e)
(参考文献) Thomas J. Jech著 Set Theory
(関連項目)
2006年10月2日 弱コンパクト基数の基本性質(一回目)
2006年10月9日 ゲーデルの完全性定理
コメント
MSNから 「強制法 任意法」という 検索で来て、forcing の PDF ファイルをお持ち帰りになられた方がいらっしゃ います。可哀想に(笑)。てゆうかリンク先の概要を見れば、はずしてるの分か りそうなのですが。いずれにしてもだめじゃん>MSN。
コメント
質問です。とある場所でも話題になっていたのですが、Wikipedia の Aleph number の項目 の記述に、
The cardinality of the natural numbers is aleph-null (also aleph-naught, aleph-nought)とあります。今まで 30年以上「アレフゼロ」と読んでましたが、英語圏の人 たちは本当に「アレフヌル」という感じの読み方をしているのでしょうか。
余談ですが は「アレフイチ」と読んでいます。ただし、英語圏の人がこの読み方をしない ことは、容易に想像できます(笑)。
(追記 2006年10月13日) 上の Wikipedia が Wikipwdia になっていたので修正 しました。本来コメントを頂いた場合、その時点での内容に関するものであり、 安易な修正を行うべきではないと考えていますが、誤字脱字等に関してはごか んべんのほどを。
コメント_くるる [私が知っているそれなりに英語を喋る集合論者は全て$\\aleph_0$をalep...]
_かがみ [ほとんど名指しでの質問で失礼致しました。そうですか。 aleph naught(...]
うれしいことに、明日まで予定していた仕事が本日完了しました。なので、明 日は会社休んじゃいます。代休いっぱいあるし。別件にて、来週から土日休め ない状況に陥ることは分かっているのですが、
明日できることは今日するな。という信念のもとに生きてますので。はい!
コメント
(定理)
任意の可算全順序集合は、通常の順序を考えた有理数体に、順序同型として 埋め込むことが可能である。すごく大雑把ですが、後で便利かもしれないので「証明」書いておきます。
(証明)
を可算全順序集合とし、 をその数え上げとする(もちろん元の順序はばらばら)。 を から有理数体の部分集合への順序同型とする。 このとき(ここがおおざっぱなのですが) 有理数体上の通常の順序が左右へ非 有界であることと、稠密であることとにより の「正しい行き場所」 をとることが出来る。 とおくと は の拡張で から有理数体の部分集合への順序同型となるので、 が求めるものとなる。
も左右非有界稠密な場合、上と同様な操作を一回ずつ(必要があれば)「互いに」 行うことにより、このような全順序集合はすべて順序同型となることも分かる。
コメント
くるるさんのところで、 は具体的にどのようなものか、という お話があり 、私などが口を出すのは本当に厚かましいのですが、ありがたくも リンク先にして頂いた(2004年5月2日 アレフの定義) ということもあり、余計なコメントを書きました。ところで上のリンクで定義 される「次の基数」はHartogs数と言うのですが、実は集合論を勉強して、最 初に感動したのがその構成でした。それまで「次の基数」というのは、選択公 理を仮定し、自分より大きい基数の最小のもの、という認識しかなく、全く具 体性に欠けていたので、本当に衝撃的でした。集合論雑記を書き始めた最大の 動機の一つです。集合論は一見非常に抽象度が高い様に思われますが、実は数 学的の中で、特に具体的な分野なのではないか?と考え直したきっかけでもあ ります。今でもその考えは変わりません。
というわけで、Hartogs数はとても愛着がある概念なのです。そんなこんなで余 計な突っ込みをしてしまったのですが、ほんと素人が口を出して失礼致しました。
コメント
一昨日の晩はピザを取ってみんなで食べたのです。私が食べたのは四切れ。夜 中の三時頃、下の完全性定理の記事を書いてたら、お腹がすいてきて食べたの が一切れ。朝になりみんなが起きてくる前に(体育の日だったのでみんな寝坊 していた) もう一切れ。結果的に四切れ残ったのです。
起きてきてそれを見たモカちゃんいわく。
(モカ) パパずるい!全部で六切れも食べたでしょ!!「いや五切れしか食べてないよ。そもそも、どうして何切れ食べたのか分かるのよ?」 なるつっこみに、モカちゃんさらにいわく。
(モカ) だって数えといたもん!いやはや、わが娘とはいえ、陰険なやつですな、ほんと。これには反論するし かありません。「だからぁ、昨日の晩四切れ、夜中に一切れ、 今朝一切れしか食べてないのだから、全部で五切れしか食べて いません。」どだっまいったか。
(モカ) さっきから何言ってるの。だから六枚じゃないの。えっ?....四枚、一枚、一枚...、ほんと六枚だ(笑)。うーむ最近とみに計算能力 の衰えを感じますが、ここまで落ちぶれていたとは。というか夕食に食べた 四切れが、なぜか頭の中で三つの切れ端の絵になってて、夜中に食べた一枚、 早朝に食べた一枚が追加された絵を思い浮かべていたという。
(教訓)
このように数学において図による直感はあてになりません。ちゃんと論理的に
考えましょう。← 全く説得力なし(笑)。
コメント
弱コンパクト基数の関係で、無限論理のコンパクト性を眺めていたのですが、 完全性定理の証明を知っていると、さらに分かりやすそうなので、本日はちょっ と寄り道です。
余計なおしゃべりは一切行わず次の事実を証明します。
(ゲーデルの完全性定理)
を一回述語論理を含む言語(非可算個の変数、定数記号が存在しても良い)とし をその閉論理式からなる無矛盾な集合(公理系)とする。このとき はモデルを持つ。まず次の事実を証明します。
(補題 1 Henkin)
をそれぞれ一回述語論理の言語とその閉論理式からなる無矛盾な集合とする。 に高々 個の定数記号の集合 を付け加え拡張した言語 と、 の での無矛盾な拡張 が存在し次の性質を満たす。 の高々一つの自由変数を含む任意の論理式 に対し が存在し(証明) とし、 へ新しいすべて相異なる定数記号 を追加した言語を とする。 の高々一変数の自由変数を持つ論理式の数は 個なので、それらを と整列する。ここで は自由変数で何度重複があっても構わない。 の閉論理式からなる集合列 を次のように構成する。
(1)(2) の構成で が自由変数を持たない場合は とします。また はそれまでの構成で使用した の論理式に現れない の最小の要素とします。 今、 とおくと定理の条件を満たします。自明とは言えない部分は が無矛盾であるということですが、次のように証明できます。 が最初に矛盾を引き起こす拡張と仮定すると、 は無矛盾で、 が成立しますが、 は のいずれの論理式にも現れない定数なので矛盾。
(2)
(3) ( が極限順序数の場合)
(補題 2)
閉論理式からなる無矛盾な集合とする時、包含関係と無矛盾性に関し極大な 論理式の集合 が存在する。さらに任意の閉論理式 に対し または が成立する。さらに が成立する。(証明) 前半は Zorn の補題による。後半は極大性により明らか。
(完全性定理の証明) 言語とその言語に属する閉論理式からなる無矛盾な集合の対を、ここだけの記 号で と表すこととする。まず から(補題 1)の方法で を作る。さらに(補題 2)の方法で極大な無矛盾系 を作成すると、この対は(補題 1)の結果を保存することは明らかである。 今、 の定数記号全体の集合を とし、その上の同値関係を により定義しする。さらに の同値類を と表し とする。次の方法で言語 上に を土台とする構造を導入する。
定数記号 に対し をその解釈とする。
を言語 の 変数述語記号とするとき、対応する関係 を により定義する。
を言語 の 変数関数記号とするとき、対応する関数 を により定義する。これらが well defined であることはすぐに分かる。 このとき
(fact) -構造 に対し が成り立つ。即ち は のモデルとなる。この事実が証明できれば、明らかに は のモデルとなり、 をもともとの の定数記号全体とすると、 で に属する論理式は の要素を含まないので、 -構造 は のモデルとなる。
(fact) の証明であるが、論理式の記号の数による帰納法による。 まず が論理記号 と自由変数を含まない項 に対し の場合、例えば なので が存在し 従って の場合に帰着されるが、 なので が成り立つ。従って 関数記号の場合も同様である。 が もしくは の形の場合は容易に証明できる。最後に が の形の場合であるが、 が存在し が成り立つ。従って の での解釈は だったので、帰納法の仮定により 従って
上記定理から導かれる関連した事実は次回記述します。
(参考文献) C.C. Chang , H.J. Keisler 著 Model Theory
(関連項目)
2004年7月3日 一階述語論理を含む言語
2004年7月4日 一階述語論理を含む言語〜続き
2004年7月9日 構造とモデル〜7月11日内容追加
2006年10月27日 ゲーデルの完全性定理(続き)
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上の方の「最近のコメント」で、今までは、記事の日付と投稿して下さった方 のお名前を一つの該当記事へのリンクとしていましたが、いちいち記事へ飛び、 さらに詳細を見るのも面倒な場合がありそうです。そこで、日付とお名前を分 離し、日付をクリックした場合該当の記事、お名前をクリックした場合、直接 該当のコメント詳細ページへ飛ぶように変更しました。
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最近おうちに集合論がらみの検索が多いので、いくつかの検索サイトで「集合論」 というキーワードを調べてみました。
(google) Wikipediaが最上位なのですが、現在第二位と第三位、第五位がちょっと(笑)。 まあ個人的に第三位(区)はそれほど嫌いではないのですが。おうちは現在十番 目。変動が激しいのでお客様が見られるときには変わっているかも知れません。
(Yahoo!) おお!こちらも(区)が堂々の第三位。健闘しております。おうちはちっとも現 れません(笑)。
(MSN) なんとこちらはおうちが第二位。ところが一位の座を獲得してるのが、少なく とも数学に対する誤った認識という点で、日本一のトンデモと呼んでまず間違 いないであろう Mizar のページ。(区)も健闘し第六位です。てゆうか
MSN は故意にイロモノ集合論サイトを上位に持ってきてるのでは(笑)。
(おまけ キッズ goo)
こちらも(区)が大健闘です。でもクリックすると
こんな感じ
。残念です。というか(区)の内容はともかくとして、そんなに変な言葉は使っ
てなかったと思うので、少々不思議。おうちは十一位です。しかも
ちゃんと中に入れるのです
。ところがさらにリンクをたどり日記というか、集合論に関する記事の本体を
読もうとすると、ほとんど入れません。むむむ!これでは良い子達が集合論と
いう美しい世界に接する機会を喪失してしまう場合もありうるのではないか!!
といいますか、ご存知の通り、一月に一度くらいのペースでしもねたに走る癖
をなんとかしないと、絶対に改善されませんな。反省してます(嘘)。
真面目な話、上記検索結果は少々まずいのでは、と思わないでもないのですが、 まあ(ト)系はどうしてもリンク数が増えるし、人気が出る場合もあるので、現 行の検索の仕組みでは仕方ないのでしょう。地道に良質な内容の記述を増やし てゆくしかないと思います。こんな記事を書いてる暇があるなら、集合論の勉強 をするべきです(こちらはほんと)。
コメント_くるる [これに関しては私も困ったものだと思っています。ブログを書いている理由の一つでもあ...]
_かがみ [コメントありがとうございます。トンデモのページはリンク数が増えるので、上位にラン...]
ネットで数学関連のページを巡回していると、昔ブルバキを真面目に読んだこ とがあると思われる人が、今でも数学に対する愛情を失わない場合が多い気が する。ブルバキがそうさせるのか、それともブルバキを読むような性向の人が そうなるのか。謎ですな。てゆうか題名やばすぎ(笑)。
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先日の 弱コンパクト基数の基本性質(一回目) の最後にも書いたように、集合論雑記での証明の内容は、ぶっちゃけて言えば、 ほとんど全部が参考文献の引用(というかコピー)のみからなっています。この 雑記を書き続けている理由はいくつかあって、集合論が好きなことが一番だと 思いますが、自分が勉強した内容を公開するためには、あまりいいかげんなこ とは書けないので、「良くわからんがそんなものかな」という部分を納得出来 るまで考える(これって思いのほかきついのです)ため、要は学生さんのセミナー 発表ののりと言うか。それから自己顕示欲とか人間関係とかの理由もあると思 います。集合論雑記を通じて素晴らしい人たちと知り合えたいうこともありま すから。
もう一つの理由として、雑記を読んで下さった方で、集合論や数学一般に対し 興味を持って下さる方が一人でもいらっしゃればうれしいな、ということです が、これに関して成果が上がっているのどうかは分かりません。いやっ、もし かすると、いまさらやめたらすごくかっこわるいというのも大きな理由かも(笑)。 最初は順序数と基数、Zornの補題くらいまでのつもりだったのですが。でも順 序数を知らないおじさんが、土日勉強でそれなりに楽しめる程度の内容まで行 けることを示せたのは良かったかも知れません。
それはともかくとしていつも気になるのは、定理の内容はともかく、証明をど こまで引用して良いのか、ということなのです。最初に書いたように本雑記の 場合、やや表現を変えたり、補足説明を追加(内容をはしょることもある)して いる場合はあるものの、実質本の内容そのまんまの場合がほとんどで、ほんと に大丈夫なのかいな。
自分としてのいい訳は、「書いているときはノートは見るが本は見ていない (えーっと、それでも収拾がつかない場合ちょっと見るんですが)。少なくとも そのときは分かったつもりの状態で書いている。」位しかないのがつらいとこ ろです。そもそも今書いている集合論雑記の内容など非常に初歩的であること は分かるのですが、三年前の自分にとっては夢のような進展であり、未知の定 理に対してはもちろん、既知の定理に対しても、自分で証明を考えだすことは 絶対に不可能です。
現実問題として、雑記程度の内容に関して、著作権がらみでつっこみが入るこ とはないと思いますし、気になるといいつつ、世の中の役に立つかは別として、 とりたてて害になるとは思えない内容なので良いではないか、という気持ちが あることは確かです。あっ、現行の、特に学術関連書籍に対する著作権の仕組 みについては、言いたいことが山ほどあるのですが、今回は言及しません。つ か、この雑記のせいで Kunen や Jech 本の売れ行きが減ることは絶対にない のでは。むしろ運が良ければ、興味を持って下さる方が購入する確率の方が高 いのでは。まあそこまで影響力があるとは思っていませんが。
歴史的に貴重な絶版本の著作権について考えていたら、全然関係ない内容になっ てしまいました。というわけで今後内容が難しくなるにつれ、ますますそのま んま証明が増えると思いますが、これは行き過ぎとかご意見がありましたら、 どしどしつっこんで下さい。おそらく素直に従わないと思いますが(笑)。
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風邪で熱でちゃった。そう言えば数日前モカちゃんが学校休んだ。今日はだめ。
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四連休も終わり今日から出社です。連休は例のごとくだらだら過ごしてるうち に終わってしまいました。このページのコメント関連の改善を行ったのと、少 しだけですが数学の勉強も進んだのでよしとしましょう。
余談ですが、奥さまに「どうも私の文章はだらだらしてる。もっと簡潔明瞭な 文章が書けるようになりたい。」と言ったところ、「そもそもあなたは生活が だらだらしているのだから、文章だけ直そうとしても無理!! それが持 ち味なのだから気にすることないじゃない。」と微妙なつっこみが返ってきま した。うーむ、ほんとに良いのだろうか? さらに「こんな感じ」と日記 を見せたら、 ねこみみの件 もばれてしまった(笑)。
コメント_キャサリン [奥様ったら、いつもながらなんて的確なコメント・・・その素敵マトモ具合はうちのPO...]
_かがみ [こんばんは。コメントありがとうございます。やはり本文での奥さまのコメントは客観的...]
非可算基数 が次の性質を満たす時弱コンパクトと呼びます。記号の定義に関しては 2006年8月5日 今だ弱コンパクト基数おこもり中 を参照して下さい。
(定理)
弱コンパクト基数は到達不可能。(証明) まず正則性。 が正則でないと仮定すると、 と の部分集合による分割 が存在し、すべての に対し ここで関数 を 「 」 により定義すると に対する homegeneous set で なるものは存在しない。
(定義 木の性質) 基数 が次の性質を持つとき、木の性質を持つという。
半順序集合 が次の性質を満たす木であるとする。木の基本的な用語に関しては 2004年8月19日 木(tree)に関する諸定義 を参照して下さい。このとき枝(極大全順序部分集合) が存在し
(定理 弱コンパクト基数と木の性質)
(1) 弱コンパクト基数は木の性質を持つ(証明)
(2) 逆に が到達不可能基数で木の性質を持てば、 に対し が成立する。特に は弱コンパクト。
が に関し compatible な場合今 を 「 と が両立する」という条件で定義すると、 が弱コンパクトであることにより が存在し は 上で定値。 さらに に対し とおき とします。このとき明らかに が成り立つので 従って が鎖であることを示せば証明完了となります。そこで を に関し incompatible であり、例えば を満たすと仮定します。 このとき なので の要素 で なるものが存在しますが、この場合 が成り立ち の等質性に矛盾します。
が に関し incompatible な場合 の「分岐点」を とし から伸びる 方面への枝の を要素としない最小元をそれぞれ とするとき
(2) については
の場合を証明する。一般の場合も同様である。
が (2) の仮定を満たすとし、
を関数とする。
に対し
の部分集合
(
もしくは
の切片となる)から
への関数の列
を次のように定義する。
に対し
が定義されていると仮定します(↑は関数の部分集合への制限)。
で
なるものが存在しない場合、
の構成は終了。そうでない場合
最初の方を具体的に書いてみる。
という案配に進行するのです。木 を により定義します。 です。 の各レヴェル は 定義域とする 2 への関数からなり が強極限であるので 従ってこんどは の正則性により よって の枝 が存在し とおくと、 であり に関しいずれも等質。さらに少なくとも片方の基数は に等しい。
ここですでに構成が完了した と の値が一致しない場合 の構成はここで完了である。そうでない場合 は の拡張となり
に関しては場合分けが多くなるので、直感的に述べる。
例えば の場合はここで終了。そうでない場合
もし の場合ここで終了。そうでない場合
の場合 は上のいずれかに一致する。さらにこの場合 は定義されていないはずである。例えば の場合
の場合
この場合 は定義されない。
最後に可測基数が弱コンパクトであること。
(定理)
可測基数は弱コンパクト(証明) を可測基数とし を を満たす木とします。このとき なので 上に nonprincipal -complete ultrafilter が存在します。ここで とし とすると は鎖である。また と仮定すると。 なる に対し このような は より小さい個数しか存在しないので、合併 も の要素とならないが なので矛盾。
本日の記述は Thomas J. Jech 著 Set Theory の内容をほとんどコピーです。ほとんど役に立たない絵と、少々の補足と具体 例を記載したのでご勘弁の程を。
(関連項目)
2006年8月5日 今だ弱コンパクト基数おこもり中
2006年8月13日 分割の性質に関するメモ
2004年8月19日 木(tree)に関する諸定義
2005年1月9日 測度と可測基数
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昨日のコメント で Javascript での概要表示(下のコメント欄)がキャッシュに残りやすく、更 新されたのが分かりにくいという話題となりましいた。さらに Javascript での表示ですと、ブラウザによっては表示されない場合もあるようです。そこ で Javascriot の元となるソースファイル、例えば 20061001-1.js を解析し て、概要をインラインで表示するように変更しました。
実装方法は昨日と全く同様です。日付の部分から記事IDを推測し、それに対応 する js ファイルを開き、PHP にパイプで流し込み、もとソースの行頭に _COMMENT (この文字列を本文でソースの行頭に書くとまずい) と書かれている部分を置 換するのです。昨日よりもっとアドホック(笑)。
今まで毎日記事IDに注意しながら BBS へのリンクと Javascirpt ソースの実 行指示を記述していたのですが、その点に関し自分がとても楽になったのも うれしいのです。
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2006年9月
2006年11月
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