02/25 aiueo 01/01 かがみ 01/01 ゼルプスト殿下 01/01 かがみ 01/01 ゼルプスト殿下 05/10 かがみ
今日はつくば出張です。昨日のコメント欄の日付が間違ってたみたいです。で すが修正すると、せっかく頂いたコメントがなくなってしまうという仕様です ので放置します。ご了承の程お願いいたします。
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あらあらうふふ事件の後始末のため土曜日は会社に行きました。その他代休が かなり残っているのと、それなり疲れがたまったので、本日はお休みにしまし た。最近疲労で休みの日になにもできないことが多いのが困ったものです。
「魅了する無限」 を何回か読みました。本書はゼノンの逆理、特にアキレスと亀の話をモチーフ として、数とは何か、特に実数とは何かについて考察した本であると言ってよ いと思います。余りに面白いので、私がここに余計なことを書くと、かえって 本当の面白さが伝わらなくなるような気がします。あたりさわりのないことを 一つ書いておくと、実数体が非可算集合である一般向けの証明は、普通は [0, 1) 区間の実数を無限小数表示で並べ、その対角線をごにょごにょするのですが、 いまいち厳密性に欠ける感じがします。ところが本書を読むことにより、一般 向けの本としては異例と思われますが、きちんとした厳密な証明を楽しむこと ができます。しかもその証明はそれまでの実数に対する考察から自然に得られ るのです。本書全体を通じ、証明の前提として、直感的な背景や分かりやすい 例がたくさん書かれていますが、一般向けであるということでの証明の厳密さ に対する妥協は全くないと言ってよいと思います。著者の数学に対する愛情と 真摯さを強く感じます。
ゼノンの逆理を通じての実数の考察が主題と書きましたが、上のリンク先の目 次でも分かるように、その他の話題も豊富です。文章は上品で格調高くしかも 読みやすいです。実は私は著者の文章が大好きで、少しでも近づきたいと思っ ているのですが、これだけはどこから手をつければ良いか分かりません。
なんか肝心なことが書けてないことが自分でも分かるのですが、理由の一つは、 実数に対する著者の深い洞察を消化しきれていないからなのかも知れません。 数学を専攻した人にはもちろん、そうでなくても無限や実数に対して興味があ る方には多いにお勧めな本であることは間違いありません。
(おまけ) 魅了する無限検定 見事に撃沈しました。一番以外は絶対の自信をもって答えて、さらに運良く一 番は正解だったのに、よもや最後の問題を良く読まずに間違えるとは。ああ。
コメント_てなさく [あらあらうふふ]
_かがみ [あらあらうふふ検定はともかく、 |2^ω| や |P(ω)| の非可算性の証明に...]
昨日は結構大変でした。本年度最後のプログラムをお客様宛にメールで送り、 今年度の仕事もこれでおしまい、とまったりしてたら、お客様から連絡が。な んか動きが変なのだそうな。でも修正したのは一ヶ所だけだしそこはちゃんと チェックしたはず。変だなと思ってるうちにお客様から次々と動きがおかしい という連絡が。余りに変なのでパニックになり、小さい声で「もう会社やめ る〜」とつぶやいたら、会社中に聞こえたそうな。
パニクりながら調べたところ必要なプロセス 30個のうちの 2つが動いていませ ん。おかしい。この20年間お客様のところでプロセスを落としたことは一度も ないのに。不思議すぎます。私の書いた納品プログラムはハードウエアー障害 以外では絶対に落ちないはず。たぶん。原因が分からない。パニックはパニッ クを呼び、「ぐれてやる。もう会社やめる〜」と何回かつぶやきましたが、や はり会社中に聞こえたそうです。
パニクりながら調べたところ原因が分かりました。
Linux で動くソフトウエアーなのに Mach-O executable i386 なのが 二つ混在していた (汗)
いやはや、デバッグまで全部 Mac で行い、最後に Linux マシンでコンパイル し直すのですが、なにか手順を忘れてしまったようです。動かないのが当然です。
ここからが本題です。いかにパニクってるとは言え、いい年した大人が「ぐれ てやる。もう会社やめる〜」なる言葉を発するのは良いことではありません。 今後パニクり状態になった場合、 某積みヲタさん に教えていただいた言葉を使わせて頂くことにします。
あらあらうふふ
昨日の言葉は周辺の雰囲気を殺伐としたものとしますが、この言葉ならば周辺 がなごみます。今回のことを反省し今後は「あらあらうふふ」を使います。た とえば次のような使い方が考えられます。
お客さま かがみさん。なんか動きが変なんですよ。調べて頂けませんか。 かがみ あれ、変ですか。あらあらうふふ。 お客さま (なんだこの人?) とにかくよろしくお願いします。 かがみ 了解しました。あらあらうふふ。 お客さま (この人絶対におかしい。こわいな) 電話を切る。 ... ... お客さま かがみさん。こっちも変なんです。 かがみ そんなにあっちこっち変になるの不思議ですねえ。 あらあらうふふ。 お客さま (ほんとこわいなあ。担当かえてもらいたい) ... ...
全然なごみません。それどころか、もし上記のようなやりとりが発生した場合、 今後このお客さまから仕事を頂けなくなってしまうかも知れません。というか この5年間くらい今のお客さま専属に近い状態なので、仕事がなくなってしまい ます。それは困ります。なごみの言葉は社内のみで使用するのが良さそうです。
(参考リンク) たかたにさんとこ
コメント_Y.Kumagai [このままでは不本意ながら否定はできない二つ名が定着してしまいます(笑)]
_たかたに [二つ名は良し(?)として、あらあらうふふの用法が間違っています。実はこれを使って...]
_かがみ [(Y.Kumagai さん) あらあらうふふ。お名前を勝手に借用して失礼しました...]
_かがみ [(たかたにさん) そうか、そうゆう使いかたが正しいのですか。知りませんでした。こ...]
2009年3月24日の記事 にはたくさんのコメントを頂きありがとうございます。おかげさまですっきり しました。例えば集合論での標準的自然数とは、具体的な自然数に対応する ω の要素のことであり、定義不可能というのがいちばん正しい解釈であると納得 しました。それから標準的自然数という良く使われる言葉についても、解釈が 違う場合があるの知ることができたのも大きな収穫でした。
私が該当記事のコメントで「集合論に限定して、理論の標準的自然数は ω の 要素のことである、という割り切り...」と述べたのは、理論の内部でもし標準 的自然数の概念を定義可能とするならば ω 以外ありえないというつもりだっ たのです。σ完備でないフィルターによる超べきでの「最小の無限順序数」を 外から見た ω との比較が念頭にありました。これは誤りという程ではないと 思いますが、「標準的自然数とは何か」という自分で言い出した問いについて、 誠実な意味づけではなかったと思います。もしωの要素を「標準的」という使 い方をする場合、「モデルに対して相対的なという意味で」等の補足が必要だ と思います。
今回たくさんのコメントを頂き大変勉強になるとともに、自分の基礎的な部分 に対する勉強不足を認識しました。今後とも色々お世話になることが多いと思 いますが、これにこりずよろしくお願いいたします。
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今日はつくばに出張でした。いつもですとソフトウエアーに関する打ち合わせ が多く、体力的にきつくないのですが、今日は現場っぽい場所だったのでかな り疲れました。
昨日はたくさんのコメントを頂きありがとうございます。もう少々考えてみた いのと、上にかいた通り今晩は少し疲れてしまい、これ以上何かを考えたり書 いたりする気力がありません。昨日頂いたコメントへの返信は明日以降という ことでご容赦お願い致します。
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前に話題になったことがあるのですが、いまだに私の中では決着がついていません。
「標準的自然数」の正確な定義を教えてください。
(追記) ytb さんから
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を頂きました。ありがとうございます。私はZFCべったり
範疇主義相対主義なのかも。コ
メントにも書きましたがもう少し考えてから反応致します。
コメント_てなさく [集合論なら 0, {0}, {0,{0}}, {0,{0},{0,{0}}}, ...]
_てなさく [ちょっとだけ定数、じゃなくて訂正。(誤)そのフォーマライズされた定義をみたす「意...]
_かがみ [やはり具体的な自然数を理論で表現したものが標準的自然数ということで、形式システム...]
_イガ(ラシ) [すいません、割り込み失礼します。私は専門家ではないのですが、私なりの解釈を述べさ...]
_てなさく [イガ(ラシ)さんはじめまして前半の、非標準的自然数に対する解釈は、おそらくそうで...]
_てなさく [ところでかがみさん、わたくしが東北出身か、というのはFuさんと同門か、という趣旨...]
_かがみ [東北地方では訂正と定数の発音は同じなのです。通じなかった ...orzすみません...]
_くるる [てなさくさんの解説に同意します。定義がないのが正解でしょう。とはいえ、Mende...]
_イガ(ラシ) [てなさくさん、はじめまして。多分、私とてなさくさんは同じことを言っています。\\...]
_かがみ [(イガ さん) イガさんのコメントで ω への言及がありますが、どうして ω に...]
_イガ(ラシ) [(かがみさん)ごめんなさい。上で「任意の帰納的で無矛盾な体系T」と書きましたが、...]
_かがみ [(イガさん) T=ZFC とした場合 ZFC + ${\\exists n}(\...]
_イガ(ラシ) [(かがみさん)「本当の」ωにはならないので、「本当の」ωとの差異分が非標準的自然...]
_かがみ [ (イガさん) 了解しました。かがみが書いた「理論の標準的自然数は ω の要素の...]
_イガ(ラシ) [(かがみさん)文面を誤解してしまってすいませんでした。それから、コメント欄を汚し...]
_てなさく [イガ(ラシ)さん、なるほどそういう意味では、同じことを言っていますね。ただ、わた...]
_標準モデル [一階論理上の自然数論のモデル理論だってロジックの一分野なわけで、要するに(メタ理...]
_かがみ [たくさんのコメントありがとうございます。コメントのお礼というか、自分で思ったこと...]
_イガ(ラシ) [(てなさくさん)私の方こそ、誤解を招くような表現を使ってしまって、すいません。(...]
今度高校一年生モカちゃんに、高校一年で習う数学の最初の部分の宿題が出て いるのです。単純な二変数多項式の展開です。モカちゃんがいまいち簡単にな らないし、答えとも合わないというのです。そんなの簡単と手を出した私が愚 かでした。撃沈しました。モカちゃんも私も、二通りの道筋の悪い方を引いて しまったみたいです。訳が分からなくなり Maxima のお世話になるはめに。確 かに答えは正しいみたい。やっとこ正しい道筋を考え出して結果を導出しまし たが、いやはやこんなことでは先が危ぶまれますなあ。私は中学校の数学が苦 手で、モカちゃんに全然貢献できなかったのですが、こんな状態では数学でモ カちゃんに貢献できる機会は永久に来ないのかも知れません。
コメント_てなさく [なんかそれ興味津々です。俺も撃沈したいので問題を教えてください。]
_かがみ [ほんと恥ずかしいのですが。 $(x^2 + x y + y^2) (x^2 - ...]
_てなさく [さすがに少し考えたらできましたが、高校生の頃なら抜け道を探しながらも待ちきれずに...]
_かがみ [$((x^2 + y^2)^2 - x^2 y^2) (x^4 - x^2 y^...]
_Red cat [与式 = (x^12 - y^12)/(x^4 - y^4) に気付けば楽勝です...]
_かがみ [あ、Red cat さんにも補足されてしまった (笑) すみません。どうすれば気...]
_かがみ [あ、わかった。]
_通りすがり [答えは x^8-x^4y^4+y^8?=(x^4+y^4)^2-(x^2y^2)...]
_通りすがり [すまん、x^8+x^4y^4+y^8だった。え?ネタばれ禁止?こりゃまたシツレイ...]
_かがみ [ねたばれもなにも展開なので真面目にやれば必ずできるはず。といいつつ抜け道探しで迷...]
昨日と今日と仕事です。別の場所にも書きましたが、昔だったら 12時間くらい 集中してプログラム書きができたのに、今はその半分くらいで疲れてしまうの で、日数で稼ぐしかないという意味はあります。
2009年3月15日の記事 (フォドアの補題の証明) に一ヶ所誤りがあったと思われたのでさらに追記を記 載しました。
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Devlin の Constructivility の1章と2章を持ち歩きように印刷したら、1セン チ位の厚みになってしまいました。重さが本そのものとほとんど変わりません。 両面印刷にするべきだったか。とはいえ、片面印刷持ち歩きの場合、空白ペー ジにメモや証明過程を書くことができる利点があるので、本を1冊持ち歩くより は少し便利かも知れません。
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[集合論雑記目次]
くるるさんに色々教えて頂いた、初等的部分構造使ったフォドアの補題の証明 をまとめておきます。
(x.1 フォドアの補題) $ \kappa $ を非可算正則基数として、 $ S \subset \kappa $ を定常集合とする。また $ f : S \to \kappa $ を退行的な関数、すなわち $ \forall \alpha \in S (f(\alpha) < \alpha) $ を満たす関数とする。このとき定常な $ T \subset S $ が存在し $ f $ は $ T $ 上で定値。
(x.2 補題) $ \theta $ を $ \mathcal{H}(\theta) $ が今後の議論において必要な有限個の公理を満たし、さらに必要な対象を要素 とするものとする。特に $ \kappa \in \mathcal{H}(\theta),\, \kappa \subset \mathcal{H}(\theta) $ が成立しているものとする。 $ X \subset \mathcal{H}(\theta) $ が $ |X| < \kappa $ を満たすとき $ C = \{ \alpha < \kappa \,:\, \exists M (X \subset M \wedge M \prec \mathcal{H}(\theta) \wedge |M| < \kappa \wedge \alpha = M \cap \kappa) \} $ は $ \kappa $ の閉非有界集合を含む。
(証明) $ M_0 $ を $ X \cup \{\kappa\} \subset M_0 \wedge |M_0| < \kappa $ を満たす $ \mathcal{H}(\theta) $ の初等的部分構造とする。そして $ \gamma_0 = \sup(M_0 \cap \kappa) $ とする。もし $ \gamma_0 \in M_0 $ と仮定すると、 $ M_0 \cap \gamma_0 = M_0 \cap \kappa $ なので外延性の公理により $ M_0 \vDash \kappa = \gamma_0 $ 従って $ \mathcal{H}(\theta) \vDash \kappa = \gamma_0 $ が成立する。 $ \kappa \subset \mathcal{H}(\theta) $ と仮定したので、 $ \kappa = \gamma_0 $ が本当に成りたつが、この事実は $ |M_0| < \kappa $ に矛盾する。今、増大列 $ (M_\alpha)_{\alpha < \kappa}, \, (\gamma_\alpha)_{\alpha < \kappa} $ を次のように定義する。
(1)
$
M_\alpha \cup \gamma_\alpha \cup \{\gamma_\alpha \} \subset M_{\alpha + 1} \prec \mathcal{H}(\theta) \wedge |M_{\alpha+1}|<\kappa,\,\gamma_{\alpha+1} = \sup(M_{\alpha+1} \cap \kappa)
$
(2)
$
\alpha
$
が極限順序数のとき
$
M_\alpha = \bigcup_{\xi < \alpha} M_\xi,\,
\gamma_\alpha = \sup_{\xi<\alpha}\gamma_\xi
$
$ \alpha = 0 $ の場合の議論と同様に $ \alpha < \kappa $ に対して $ \sup(M_\alpha \cap\kappa) \notin M_\alpha $ なので $ (M_\alpha)_{\alpha<\kappa},\, (\gamma_\alpha)_{\alpha<\kappa} $ は真の増大列である。さらに $ \alpha $ が極限順序数の場合 $ M_{\alpha} \cap \kappa = \gamma_\alpha $ が成立する。従って $ D = \{\gamma_\alpha \,:\, \alpha < \kappa \wedge \lim (\alpha) \} \subset C $ が求める閉非有界集合である □
(補題 x.3) $ M \in D $ として、 $ \kappa $ の閉非有界集合 $ E $ が $ E \in M $ を満たすとき $ \gamma = M\cap\kappa \in E $ .
(証明) $ E $ は $ M $ で $ \kappa $ の閉非有界集合なので、特に非有界性に関して $ M \vDash \forall \alpha < \kappa \exists \beta (\alpha < \beta \wedge \beta \in E) $ が成立する。従って $ \forall \alpha < \gamma \exists \beta\in M (\alpha < \beta \wedge \beta \in E) $ が成立し $ E $ は極限に関して閉じているので $ \gamma \in E $ □
(系 x.4) $ S \in M $ が $ M\cap\kappa \in S $ を満たせば $ \kappa $ の定常集合である.
(フォドアの補題の証明) $ S \subset \kappa $ を定常集合として $ f: S \to \kappa $ を退行的関数とする。(補題 x.2) の $ X $ を $ \{f\} $ として $ \gamma \in D \cap S $ に対応する初等的部分構造を $ M $ とする。そして $ \beta = f(\gamma) $ とすると $ f $ は退行的なので $ \beta \in M $ である。さらに $ \gamma \in f^{-1}(\{\beta\}) $ なので $ T=f^{-1}(\{\beta\}) $ は $ \kappa $ の定常集合 □
[1] の (定理 5.4) にやはり初等的部分構造を応用した証明が記載されています。
(追記 2009年3月20日) コメントでくるるさんに教えて頂いたように (x.2) で $ \gamma_0=\sup(M_0 \cap \kappa)\notin M_0 $ である事実は、もしそうでなければ $ \gamma_0 +1 \in M_0 $ が成立し矛盾を生じることから導かれます。従って (x.2) において $ \kappa\in M_0 $ の仮定は不要です。(x.3) の証明では $ X=\{f, \kappa \} $ とすれば良いです。
(追記 2009年3月21日) この追記を記載する前の時点での (x.2) (1) の $ M_\alpha \cup \gamma_\alpha \subset M_{\alpha + 1} \prec \mathcal{H}(\theta) $ の部分は $ M_\alpha \cup \gamma_\alpha \cup \{ \gamma_\alpha \}\subset M_{\alpha + 1} \prec \mathcal{H}(\theta) $ の誤りです。たぶん。修正しました。
(参考文献)
[1] 渕野昌,
初等部分構造の手法とその集合論での応用, December 16, 2004
[2] くるるさんのコメント多数
コメント_てなさく [mimeTeX で |= を \\models の代用にする場合は |\\hsp...]
_てなさく [すみませんURLエンコードで書き直します。うまくいきますように(ー人ー)http...]
_てなさく [しまった一個書き換え漏れが...http...]
_かがみ [あ、おかげさまでかっこ良くなりました。今回の場合 M|=κ=γ という感じで特に...]
_てなさく [実際、|M| = κ = γと書いてあるのかと思ってしまいました。直してもらえて...]
_かがみ [実は私も |M| = κ = γ に見えたのです。さすがにまずいので M| = ...]
_くるる [多分間違いはないと思うんですが、$\\gamma_0\\nin M_0$の証明は...]
_かがみ [あ、ほとんど自明だったのですね。最初の部分の $\\gamma$ も不必要で意味...]
下の方日付間違えていました。でも日付を変更するとコメントが別の日に なってしまいます。なので放置します。
今日はモカちゃんの卒業式です。勉強やその他の活動、いずれも非常に充実し た中学生活を送ったと思います。春休み中は暇になるかなと聞いたところ、13 日の学校説明会で宿題が出て、入学初日からそれに関するテストがあるそうな。 さらに「数I」を半年間で終わらせるらしく、実はこれからが本当に大変なよう です。というか「数I」って慣れていないのと、二年、三年の数学に比べて論理 的な部分が多いので、一番難しいと思うのですが、半年でやるんですかか。た いへんですなあ。私は「数I」の習得に一年半かかりました。実は最初おちこぼ れてたんです。そして「数IIB」を半年くらい、「数III」は一月くらいで習得 しました。今考えると「数III」にはラプラス変換とフーリエ変換の計算技法を 入れて欲しかったです。これは私だけではないと思うのですが、数学教室とい うある意味特殊な世界に入ると、「計算技法」ってなかなか勉強する気になら ないし、正直抽象的な議論で目一杯で、なかなか計算にまで手が回らないこと が多いと思うからです。もちろん世の中は数学教室のために動いているのでは ないので、これは仕方がないのかも知れませんが、「数III」の簡単さを考える と詰め込む余地はありそうな気がします。というか自分で勉強すれば良かった のですね。反省。
コメント_てなさく [数Iを半年でって話ですが、よいのではないでしょうか。というのも、大事な基礎であり...]
_かがみ [うーん、自分が一年生の時数学出来なかったので大変そうに感じるのかも知れません。あ...]
_てなさく [わたくしの場合、当時あった数学ⅡBという科目で、多元連立一次方程式を、行列を使っ...]
_かがみ [反応遅れてすみません。数学にほんとに興味を持ったのは一年生の最後に「順序体の公理...]
_通りすがり [三角比って数Ⅰか・・・実のところ、正弦定理だの余弦定理だのってその後ではあんまり...]
_通りすがり [>数学にほんとに興味を持ったのは大学の数学科を卒業してからだなw「抽象」にたぶら...]
_かがみ [三角比は中学校で習った記憶があります。正弦定理ってなんでしたっけ。加法定理ももう...]
_通りすがり [>私は大学時代間違いなく「抽象」にたぶらかされていたと思います。たぶらかされなか...]
_かがみ [これは素晴らしいですね。幾何学全然だめな私でもファイバー束の重要性というか面白さ...]
ytbさんのところの情報 。 素晴らしすぎです。
コメント_てなさく [ぐぁっ(@o@)知らんかった!!]
_かがみ [ぐわし (@o@)なんのこった!!]
_てなさく [ぐぁっ (@o@) 調子にのってダウンロードしていたら、Euclidさんに「自動...]
_かがみ [ぐわし (@o@)調子にのってダウンロードしていたら、どれがどの本のどの章か分か...]
_てなさく [ぐぁっ(@o@)ブロック解除してもらいました。Sacksの Higher Rec...]
_かがみ [ぐわし (@o@) 調子にのってダウンロードしていたら、私もブロックされました。...]
_てなさく [自分はコンタクトフォームから「適切な使用に関するポリシーを読みました。コピーライ...]
_かがみ [ちゃんと連絡することも考えましたが、自宅の IP アドレスは固定でないので、リン...]
_てなさく [今回はDevlin本とHinman本に目がくらんで、ついやらかしてしまいましたが...]
_かがみ [Devlin 本と Hinman 本は私もダウンロードしました。あと Prope...]
今日は圏論勉強会の日なのですが、風邪引いてしまいました。無理すると明日 完全にダウンしそうなので、非常に残念でしたが欠席しました。
モカちゃんが入試終わりで気が抜けて風邪を引き、私も忙しいのがちょっと一 段落し気が抜けて、しっかりウィルスが移住してきたみたいです。明日から色々 仕事があるので、今晩中に熱が下がると助かります。
コメント
2009年3月3日のコメントから私が勝手に派生させた「あれふ梨」画像の「梨」 の部分は、空集合を表す $ \emptyset $ に見えないこともない気がします。集合論では $ \emptyset = 0 $ なので、結城さんが考案された用語は今後一般的になるかも知れません。
最近アメフラシと呼びそうになり困っているのは内緒です。さらに梨画像の無 断使用について深くおわびいたします。
話はかわりまして、つくばから帰宅したら、てなさくさんが書かれた 「魅了する無限——アキレスは本当にカメに追いついたのか」 が届いていました。まだ始めの方を読んでいる段階ですが、とても面白いです。 後日感想を書くかも知れません。そのときはよろしくお願いいたします。
コメント_てなさく [アレフnothingとも読めたりして。『魅了する無限』は自分の頭ん中で渦巻いてい...]
_Fu [>梨画像いえいえ、もうがんがん使ってください。ただ、光の加減や僕の撮影能力...]
_かがみ [(てなさくさん) Fu さんによると実はアレフ林檎だったそうです。『魅了する無限...]
_かがみ [(Fu さん) 勝手に使ってすみませんでした。梨の画像をどうしようかなと考えてた...]
くるるさんに英語圏では $ \aleph_0 $ を 「あれふのーと (aleph naught)」と呼ぶことが多い と教えて頂きました。私も実力はおいといて集合論好きの一人です。ここはぜ ひ「あれふぜろ」ではなく「あれふのーと」と無意識に呼べるようになりたい ものです。
毎日「あれふのーと」と百回唱えました (危)
つらい修業の甲斐ありついに $ \aleph_0 $ を無意識に「あれふのーと」と呼べるようになりました。大変な成果です。
でも $ \aleph_1 $ は「あれふいち」(笑)
まだまだ修業が足りないようです。
コメント_てなさく [アレフは世界中でアレフですが、アレフゼロは、フランスではアレフゼロ、ドイツではア...]
_かがみ [あ、すみません。本文はねたで実際は今でも「あれふぜろ」がデフォルトです。もし「あ...]
_てなさく [語源はアラビア語の「無」だそうですから、もともとはゼロの意味だったのでしょう。フ...]
_結城浩 [日本では「アレフナシ」と呼ぶのは如何?(冗談)アレフナシはあふれなし(意味不明)...]
_てなさく [じゃあ、日本では「アレフレイ」と読みましょう(便乗)アレフレイはありふれーた無限...]
_かがみ [(結城さん) くるるさんのところで何度か接近していたと思いますが、こちらでは始め...]
_かがみ [(てんさくさん) 私は実際にアレフ零と呼ぶ場合があります。不思議なことにゼロと零...]
_結城浩 [はじめまして>かがみさん綾波ノート、とか。]
_かがみ [というわけで「数学ガール」本日届きました (^^]
実はこの半年悩んでいたのは、 $ \kappa $ を正則基数として、 $ \kappa \subset A $ となる集合 $ A $ に対して、濃度が $ \kappa $ 未満の初等的部分構造 $ B \prec A $ で $ B \cap \kappa $ が「本当の」順序数になる構成方法が分からなかったのです。例えば $ M \prec \mathcal{H}(\theta) $ を可算な初等的部分構造とした場合、 $ M\cap\omega_1 $ が順序数になる証明には $ \omega \in M, \omega \subset M $ である事実が使われているので、スコーレムの定理の構成を考えると、反例を 作るのは存外大変そうですが、一般には成り立たない事実であると思われます。
最近くるるさんやてなさくさんに初等的部分構造について色々教えて頂き、 やっとこ構成する方法が分かった感じがします。
(命題 x.1) $ \kappa $ を非可算正則基数として $ \kappa \subset A $ を集合とする. $ B_0 \subset A $ を $ |B_0| < \kappa $ を満たす集合とするとき次の条件を満たす集合 $ B $ が存在する。
(1)
$
B_0 \subset B
$
(2)
$
|B| = |B_0|
$
(この条件は本証明では誤りです)
(3)
$
B \prec A
$
(4)
$
B\cap \kappa
$
は順序数.
(証明) 次のように増大列 $ (B_n)_{n \in \omega}, (\gamma_n)_{n \in \omega} $ を定義する。
$
\gamma_0 = \sup(B_0 \cap \kappa)
$
$
B_{n+1} = h(B_n \cup \gamma_n), \gamma_{n+1} = \sup(B_{n+1} \cap \kappa)
$
ここで $ h $ は $ A $ 上のスコーレム関数全体による閉包を定義する関数とする。
このとき $ B = \sup_{n \to \omega} B_n, \gamma = \sup_{n \to \omega} \gamma_n $ とすると $ \gamma = B \cap \kappa $ が成立し $ B $ は (1) 〜 (4) の条件を満たすことがわかる □
昨年の8月頃渕野さんに初等的部分構造について色々教えていただいたにもかか わらず、中途半端な状態になってしまい大変ご迷惑をおかけし申しわけござい ませんでした。
(参考文献) 渕野昌, 初等部分構造の手法とその集合論での応用, December 16, 2004
(追記 2009年3月5日) コメントに記載したように、上の証明では (2) の条件は成立しません。今回の証明では (2) の条件を $ |B| < \kappa $ とするべきです。
コメント_くるる [反例としては、$\\theta\\geq\\aleph_2$、$\\kappa=...]
_かがみ [ありがとうございます。$M\\cap\\omega_1 \\notin M$ と...]
2009年2月
2009年4月
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