02/25 aiueo 01/01 かがみ 01/01 ゼルプスト殿下 01/01 かがみ 01/01 ゼルプスト殿下 05/10 かがみ
Hrbacek-Jech本に載っているのだからそんなに難しくはないのではとSilverの 定理を読みました。Silverの定理は次の言明です。
非可算な共終数をもつ特異基数 未満で連続体仮説が成立するとき
こんなことが正則基数で成立する訳がないので最初に証明されたときは衝撃的 だったらしいです。証明自体はそれほど難しくなかったです。共終数の基本が 分かっていれば誰でも読めると思います。[1] からの下記引用によるとSilver による最初の証明はジェネリック超べきの概念を使用したものだったそうです。
Silver’s proof uses generic ultrapowers; the elementary proof given here is as in Baumgartner-Prikry [1976, 1977]. Lemma 8.16: Erdös, Hajnal, and Milner [1968].
情けない話ですがやはりPCFは難しいです。一月くらい今回のような簡単な定理 を楽しみつつリハビリをして、その頃仕事も一段落すると思いますのでfine structure の勉強に入りたいと考えています。
[1] Thomas J. Jech. Set Theory. Springer Monographs in Mathematics. Springer-Verlag, Berlin, 2003. The third millennium edition, revised and expanded.
コメント
なんか最近 Twitter からの転載ばかりで申し訳けないのですが、いつも宣伝し ている Hrbacek-Jech 本について書いたので誤りとか修正してまとめておきま す。日本でもう少し知られていても良い本だと思います。
コメント
昨日は二時頃からモカちゃんのピアノのお稽古だったのですが、お稽古が終わっ たらアイスを食べに行きましょうという合意が形成されました。サーティーワ ンのアイスです。おいしそうです。早く食べたいです。
三時頃にモカちゃんが帰ってきました。それではアイス、と思ったらピアノの 練習を始めました。いつものパターンだと十分くらいで飽きるので、そしたら アイスです。予想通りピアノの練習は十分くらいで終わりました。アイスです。 こんどはクラリネットを吹き始めました。いやあ、久しぶりに聴いたけど随分 上達したものです。でもアイス食べられない。二十分くらい華麗な演奏を聴か せてくれてやっとアイスを食べにでかけることになりました。
アイス屋さんに着きました。ところが突然奥さまとモカちゃんが「こんど着る 服買わなくっちゃ」とか話し合いを始めました。あれよあれよという間に「じゃ あアイスは服買った後」と決まり、私はアイス屋さんの前で待つことになりま した。女の子の服選びですからそれなりの時間がかかります。待てど暮せど戻っ てきません。アイスはどうなるの。アイス。幸い Twitter 専用機である iPhone というおもちゃを 持っていったので存外たいくつはしません。でもア イス早く食べたい。アイス。実際には一時間くらいで戻ってきたのですが、長 かったです。永久にアイスを食べられないかと思いました。到達不可能氷石と か到達不可能水晶石とかネタにならないかなとまで考えました。
やっとアイスを選ぶ段階まで到達しました。到達不可能じゃあなかったみたい です。さらにこの段階になるとモカちゃんが大活躍です。さすが現役女子高生。 どのアイスがおいしいか。パパだったらこの組み合わせが良い。とか色々見繕っ てくれるのです。いやあ苦労して16年育てた甲斐がありました。
というわけで長時間待った甲斐がありとってもおいしいアイスを食べました。
余談ですがおうちに帰ってから PCF の論文をのぞき込んだモカちゃんいわく。
あ。この記号とこの記号分かる。私でも読める。
いやほんと読めてくれたらとてもうれしいのですが、さすがに無理かなと思い ます。記号は と でした。
コメント
二日前にてなさくさんの日記を読ませて頂いてから、数学の勉強しなくてはと いう強迫観念みたなのがすっきり消えて頭の調子や体調が大分良くなってきま した。さらに仕事の方も調子よくなりました。結局 PCF の方読んでいます。あ せらないで分かるまでのんびり読むのならとても楽しいです。一日一ページと か考えないで推論を楽しんで分からなければ一休み。それでも分からなければ ちょっと飛ばして、後になって運がよければ分かるかも知れない。そんな感じ で読んでいます。途中で挫折しちゃうかも知れませんが、もしそうなったら一 年くらい後にもう一度読めば良いかなと考えています。[1] の復習も少しずつ 進めるつもりです。いいかげんなところ多数ありなのは多いに自覚しています。 そりゃ50才近くになって勉強始めて、学生の人やプロの人のようにすべて完璧 になんて無理です。最近の最大の問題は「すぐに忘れてしまう」ということで す。忘れるのはどうしようもありませんが、記録としてまとめるなり忘れても 比較的ストレスがかからず修復可能になるような仕組みを考えなければなとは 思っています。
[1] Kenneth Kunen, Set Theory, An Introduction to Independence Proofs, Studies in Logic and the Foundations of Mathematics, North-Holland, 1980.
(邦訳) ケネス キューネン著, 藤田 博司訳. 集合論—独立性証明への案内. 日 本評論社, 2008.
コメント
諸般の事情で出社しますがさすがに今日と明日はおやすみにします。 Yiannis N. Moschovakis, Descriptive Set Theory: Second Edition を注文し ました (え)
コメント
てなさくさんの 2009年9月16日(水)の日記と2009年9月17日(木)の日記 に感謝します。たしかに最近数学の方にあせりがあり、無理をしすぎてますま す状況を悪化させていたと思います。自分で無理をするだけなら良いのですが、 Twitter で色々愚痴というか後で読めば絶対に後悔する (すでに後悔していま す) ような内容を書いたり本当に恥ずかしいです。さらにくるるさんや結城さ んや tri_iro さんに当たり散らすというもうどうしようもない馬鹿なことしちゃ いました。三人の方には本当に申しわけなかったです。おわびいたします。
もちろん色々なことを学びたい気持ちは変わらないので、現在の目標を破棄す ることはありませんが、あせらずゆっくりと読み進めたいと考えています。少 し落ち着くために forcing-1.1.pdf の内容の見直しや、初心者向けの集合論の 入門に少しでもとりかかる作業も...とか書くとまたあせりが出るので余り書か ないようにします。
集合論雑記も今まで以上に難しい内容を書いても、そのような内容を読む人な らば専門書を読むに違いないので、第二フェーズという感じと「入門書書きの 練習」を兼ねてまた最初から体系的にという方向にしようかと考えています。 その方が自分自身の復習や練習になって良い結果をもたらすような気がします。 この日記の最近のつまんなさも「日記を書いている時間がもったいない」とい うあせりが最大の原因と思います。
恐らく今の自分にとって一番良い勉強方法は一年くらいかけて [1] を全部最初 から読み直して解けそうな演習問題に挑戦するとなのではと考え始めました。 PCF や fine structure は一年遅れになりますが、この歳になって一年くらい 大勢に影響はありません。[1] の1章は楽しく読めそうです。2章は一番困って いたΔシステム補題について、今は一番嬉しい状態なので、最初に読んだとき より大分楽しいと思います。未だ不足感ありですが当時に比べて定常集合に大 分慣れていることも大きいと思います。L についても前回読んだときはいいか げんでした。すでに大分忘れていますが Devlin本 2章の予備知識があるので、 こちらもその比較で楽しめそうです。決めた。そうします。
てなさくさんの日記を読ませて頂き、自分が間違った状況に陥りさらに回りに 迷惑をかけていることに気がつきました。本当にありがとうございます。
[1] Kenneth Kunen, Set Theory, An Introduction to Independence Proofs, Studies in Logic and the Foundations of Mathematics, North-Holland, 1980.
(邦訳) ケネス キューネン著, 藤田 博司訳. 集合論—独立性証明への案内. 日 本評論社, 2008.
コメント
今日は数学のこと考えないで一日過ごしました。[1] で不明な部分があったの で[2] を印刷して製本しました。今日は読みません。たまには数学や仕事のこ とを忘れたほうが良さそうな気がします。[2] は こちらから 入手可能です。
[1] U. Abraham and M. Magidor, Cardinal Arithmetic, to appear in the
Handbook of Set Theory.
[2] Menachem Kojman, The A,B,C of pcf: a companion to pcf theory, part I, 1995.
コメント
ちょっと早いけど「明日の分」(今金曜日なのです) 諸般の事情で今月の5連休 全部仕事かも。土日も仕事かも。数学が遠のいてゆく。昨日あんなこと書いた けど数学好きなんです。本当に好きです。なので毎日少しずつでも進めること が出来るように時間を無駄に使わない方向で色々考えています。とはいえ今月 中に PCF は無理そう。でも「後期」から fine structure 始めたい。半月遅れ くらいでなんとかしたいと考えています。
コメント_てなさく [昨日の日記とかで夜中の2時とか言われるとさすがに心配になるし、そうでなくても普段...]
_かがみ [いろいろご心配おかけして申しわけございません。ここ一週間くらい集中力が持続できず...]
Twitter からコピーです。あそこは本音が出るのが怖い。
(4日前 月曜日の朝二時頃から)
(今日 朝一時頃から)
単なるうつ期ということだといいんですけど。今度の5連休が勝負です。
コメント
[1] 読んでいます。始めの方の簡単な部分だからかも知れませんがとても分か りやすいです。TCF (true cofinality funciton) という概念があり定義は易し いのですが、その構造を色々調べてさらに club guessing sequence の性質と 組み合わせると Silver による非可算共終数をもつ特異基数のべきの大きさに 関する情報が得られるみたいです。ざっと眺めて色々面倒そうな部分はありま すが解読不可能という感じではないのでなるべく早く読破したいと考えていま す。
[1] U. Abraham and M. Magidor, Cardinal Arithmetic, to appear in the Handbook of Set Theory.
コメント
Club guessing sequence について PCF 理論と関連する部分については大体 読み終わりました。残りは の基本性質、特に localization の部分です。こちらに関連して [1] を参照し ています。 なる正則基数からなる集合 上のイデアルの性質を調べる必用がありそうです。70ページ近く読む必用があ ります。Jech 本でも良さそうなのですが、成り行き上より丁寧に書かれている と思われる文献で勉強したいと考えています。目標は今月いっぱいです。最大 の問題は印刷して製本しようとしたらやや枚数オーバーだったらしく最初の10 ページ位はがれてしまったことです。もう一度印刷し直して二部に分けたほう が良いかも知れません。これ終わったら本当に fine structure の勉強に移行 します。
[1] U. Abraham and M. Magidor, Cardinal Arithmetic, to appear in the Handbook of Set Theory.
コメント_てなさく [11月の京都大学での研究集会に Sy D. Friedman が来る予定になって...]
_かがみ [Fine structure についてはもっと早く勉強を始めたかったのですが、や...]
_てなさく [数学書を20分で200行は無理ですよぉってか、くれぐれも無理しないでくださいよ。...]
_かがみ [無理しないでというお言葉は涙が出るほどうれしいです。ありがとうございます。とはい...]
自宅サーバーの ThinkPad X24 (OS は FreeBSD) が壊れました。ブート途中に fsck が走り fsck 実行中にディスクIOエラーでシングルユーザーモードに落ち ます。ハードディスク不良と思われます。自宅サーバーといっても会社経由で Web をアクセスするときのプロキシー以外には使用していません。
購入したのが2002年10月29日ですから7年近く動いてくれました。さらに最後の 3年間は自宅サーバーとして大活躍してくれました。長年お世話になりました。 自宅サーバーなしでも特に困る状況ではないのですが、ないとちょっと寂しい です。なので後継は黒マックが有力です。Leopard 上で Squid を動かせば現行 必用な機能は満たされます。蓋を閉めるとスリープしてしまうのは本体と蓋の 間に何かを挟めば良さそうです。黒マックは会社に置いてあるので今度持ち帰 らなくては。
コメント_標準モデル [すいません、「強制法入門1.1 版」に関して宜しいでしょうか。最後の反映原理の言...]
_てなさく [反映原理のステートメントについては標準モデルさんのおっしゃるとおりだと思います。...]
_かがみ [ありがとうございます。ご指摘の反映原理についてはなるべく早く修正します。本文では...]
_標準モデル [不完全と言うか、恒真式が 1_P で強制されること(構文論的モデルの手法で相対無...]
_かがみ [了解しました。たしかに説明不足な部分があります。少々時間がかかるかも知れませんが...]
モカちゃんは宿題で徹夜でした。夏休みは40日もあるのにいつも約半分の量が 最後の日に残るのが不思議です。てなさくさんの 2009年8月31日(月) の日記によりますと、娘さんは余裕を持って宿題を終えていたとのことです。 お父さんの学生時代は似たような状況であったと思われるのですが、どこでこ のような違いがでるのでしょうか。不思議としか言いようがありません。
コメント_てなさく [聞くところによると、わが娘の仕上がり具合の責任を半分負うところのわが妻は、夏休み...]
_かがみ [娘が小学校の頃は私のところでも家内が宿題の半分くらい責任を持っていたと記憶してい...]
_Joe [私のところでも、最終日にまとめてやっていました。先に済ませて楽になればいいのに、...]
_かがみ [え。Joe さんの娘さんもう小学生なのですか。早いものですねえ。モカちゃんのお父...]
2009年8月
2009年10月
更新履歴と日記の先頭に戻る
日記の目次
集合論雑記目次
はてなリング 数学の輪
トップページに戻る
谷山浩子さんのページ